キタオの想い
ソフトウェア産業に必要な見直し
2014.03.15
今更ではあるが、ソフトウェア受託開発を行う我々が、流通段階の機能を持ち合わせていないことに不思議を感じる。 流通段階の機能を持たないで、ビジネスを行っていたことの不思議である。 誰が(どの企業が)その機能を担うかは別にして、流通機能を意識せずにビジネスを行うのは、結果的に消費者を意識していないと言われても返す言葉がない。
ソフトウェア産業は、大きく4つにカテゴライズされる。 ①基本ソフトウェア(OS、ドライバ、ユティリティなど)の開発、②業務パッケージなどのツール開発、③要求仕様に基づく個別受託開発、④ソフトウェア開発に纏わる人材派遣 の4種類であろう。 人材派遣は、その企業がソフトウェア業と分類するのは間違っているのかも知れない。
基本ソフトウェアや業務パッケージなどのソフトウェア産業は、何処を見ても、製造、営業、流通、小売等の機能が明確に形成されている。 厄介なのが、要求仕様に基づく個別受託開発を生業とする当社の様な企業であり、今回のリーマンショックはまともな「ショック」である。 まともなショックとなる所以は、企業や産業として営業、流通、小売の機能を想定していなかったからに他ならない。
当社では、このことを正面から受け止め、その打開策を講じたいと考えている。
㈱キタオ 北尾隆夫