キタオの想い
今すぐできるSEアプローチ:インタビュー編(3)
2014.01.15
ズボン縫製卸会社の会社見学も終え、次のSEアプローチ展開を進めて行かなければならない。 何の準備もなく、またまた替えズボンを買い求めに行くことも出来ず、本来の作業に入った。 顧客の業務内容を大掴みに出来た訳であるから、SE作業としては、I.T.化対象業務の絞込みの手立てを模索せざるを得ない。
・ ・ アプローチの整理 ・ ・
SEアプローチの王道に沿った展開を試みるのが最も妥当であろう。
(1)会社見学で知り得たことの整理 と 必要な未聴取業務分野の整理
(2)大掴みに出来た業務範囲での更なるインタビュー内容の整理
(3)未聴取(聴取洩れ)業務分野のインタビュー内容の整理
(4)得られた情報からの問題点発掘
(5)問題点の整理 ・・・ KJ法的問題点の体系化
(6)問題点に対する因果分析(原因、結果分析)
(7)改善ポイントの整理 ・・・ 業務改善対象と概括的内容の整理
(8)I.T.化対象業務の絞込み
そんなこんなで、当方の聞きたいこと(インタビュー事項)の整理を行った。 インタビューの難しさは、内容の展開が聞く側の意思に左右され、聞かれる側の意思(方針)と云ったことが反映し辛い点にある。 悪い言い方をすれば、どうしても誘導尋問的展開になってしまうことである。 そこで重要なのは、相手先(顧客)のポリシー(方針、指針)の確認であろう。 それを違わさなければ、概ねSEアプローチの壷を外すことはなし、インタビューされる側にとっても返答の論点が整合する。
相手先(顧客)のポリシーの確認とは、どの様なことなのか?
企業であれ、組織であれ、持つ価値観はそれぞれである。 従って聞いてみないとそれはわからない。
・会社全体の利益率を高め、給与水準を上げたい。新しい設備投資をしたい。
・生産量を向上させ、販路を拡大したい。
・製品品質を向上させ、市場評価を高めたい。不良率低減、原価低減を図りたい。
・現場業務の煩雑性を改善し、業務効率を改善し、労働時間を短縮したい。
などなど、その着眼点は多種多様である。 しかし、それを理解せずに、種々のインタビューを実施することは方向性を誤る。
㈱キタオ 北尾隆夫